順天堂大学クラブの活躍

クラブ・サークル活動

 順天堂大学 スポーツ健康科学部ではクラブ・サークル活動を積極的に推進しており、その成果や競技予定をWebサイトで紹介しております。
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●男子バレーボール部

第63回秩父宮賜杯全日本バレーボール男子大学選手権
昨年の雪辱を晴らし、バレーボール28年ぶりの全国制覇

 

 12月5日、第63回秩父宮賜杯全日本バレーボール男子大学選手権の決勝が東京体育館で行なわれ、順天堂大が優勝12回を誇る強豪中央大学を破り、28年ぶり2度目の栄冠に輝いた。

 試合は序盤から白熱した展開で始まり、順大が先に2セットを連取するも、中大は逆に2セットを奪い返して最終セットにもつれ込む大接戦となった。その後も両者譲らず一進一退の攻防でゲームは進み、1点ビハインドで迎えた最後の大一番で順大のエース伊藤康貴選手が連続スパイクを決めて14対13と逆転に成功。最後は順大サーブを中大バックがレシーブからセッターへ、その球は満を持すかのように垂直に跳ねた中大エース・千々木の頭上に上り、強烈なスパイクがコートに撥ねた。しかし、ボールはラインをわずかに越えてゲームセット! 28年目の偉業は激闘の末に成った。

 残念ながら、この熱戦の模様はCSチャンネルのJsport ESPN で中継放送されたために、ほとんどの順天堂・同窓会関係者、バレボールファンは観ることができず、喜びの結果は地上波でのスポーツニュースや翌日の新聞紙上で知ることとなった。

 セットカウント3-2 (25―21 25-21 16-25 20-25 15-13)



 順大選手が受賞した各部門賞は以下の通り
最優秀選手賞:樋渡薫(健康4年)
ブロック賞:伏見大和(スポ科1年)
セッター賞:山田要平(スポ科4年)
レシーブ賞:渡辺俊介(スポ科4年)
優勝監督賞:蔦宗浩二(昭57年体・卒)

 (※東京啓友会は、さくらキャンパス学生課のご協力を得て、ちょっと小さめのフォトダイジェストを掲載します。)


 

 

【外野席】バレーボール男子・大学日本一のニュースは、母校の大学スポーツ界での地盤沈下に歯止めを掛けるか、と、期待を抱かせる朗報である。北京オリンピック以降、体操界の話題は日体大に奪い返され、箱根駅伝に至っては、もはや話題の主役は新山の神を擁する東洋大や強豪駒沢大、メディアブランド力の高い早稲田大などに完全に移った。そんな状況の中、いよいよ少子化時代の大津波が私学経営に押し寄せる時を迎えて、同窓生の多くはメディアバリューを失った母校の行く末に大きな不安感と焦燥感を持っている。

 学生スポーツ界での活躍は、スポーツ健康科学部の様々な研究成果や教育力・指導力を実証するものであるはずだが、いまの現状を見る限りその成果を示すものは見当たらない。 どうも、学生スポーツ活動と実技・トレーニング分野との連携やマネジメントサポートがが機能していないのではないか。そうかと言って、体育科教育やスポーツマネジメント、スポーツ科学の分野で、母校の教員やスタッフの活躍ぶりや高い評価が聞こえてくるわけでもない。

 今回、順大バレーボールを28年ぶりの優勝に導いた蔦宗監督の指導力は、前職の神奈川県立釜利谷高校時代から全国に響いていた。その意味で、その人材だからこそ成し得た当然の結果であり、それに応えた学生・選手たちには大きな教育効果をもたらしたはずである。

 いまこそ、全国の教育指導現場で活躍する同窓生が、母校の競技力とスポーツ指導力を高めるために結集し、優秀なスポーツ学徒、アスリート学徒を推し情報交流をすべきではないか。いま、各地の啓友会支部は母校の発展を願い、在学生の様々な諸活動に温かい視線と関心を向けるべきではないか。座して母校の衰退を見るのではあまりにも忍びない。

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